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テニテオカメラマンに聞く!上手に人物写真を撮る方法

最近ではスマホカメラやSNSの発達により、私たちは日常的に写真を撮るようになりました。写真に触れることの多い日常になりましたが、思ったようにうまく撮れない…なんてこと多いですよね。

そこで今回はテニテオのプロカメラマンである川西さんに、初心者でもすぐできる『上手に人物写真を撮る方法』を聞いてみました!

写真を撮るときに大切なこと
写真を楽しむ

「写真はとてもたのしい!」と川西さんは話してくれました。

写真は自分の目線を他人と共有したり、はたまた人を楽しませたり喜ばせたり、いろんなことができます。そしてそれにはまずは自分が写真を楽しむことが大切だそうです。
撮る側が楽しそうだと、撮られる側も自然と笑顔になってしまいますよね!
今回のインタビューでも、写真について語っている時、川西さんはとても楽しそうで、本当に写真が好きなんだなと伝わってきました。

そんな素敵カメラマン川西さんに聞いた、初心者でもすぐできる『上手に人物写真を撮る方法』を、私が実践する形で紹介していきたいと思います!

写真を撮る準備をしよう
道具を準備しよう

まずは写真を撮る上で必要になってくるものを準備していきましょう。

①カメラ(スマホ等撮影ができるものなら可)
②レフ板の代わりの紙(なくても可)

レフ板はなくても問題はないですが、光を反射させて暗く写ってしまう部分を明るくする効果があるので、あったほうが影が暗くなりすぎず、より綺麗に撮れるそうです。

レフ板の代わりになるものは撮ろうと思ったときにいつでも用意できるわけではないと思うので、今回はレフ板を使用せずに撮影して行こうかと思います。

被写体を決めよう

準備ができたら撮るものを決めていきましょう。
食べ物か風景か、はたまた人物か被写体によって気をつけるポイントも変わってきます。

今回は人物写真を撮る方法ということで、テニテオの近藤さんにモデルをお願いしました!
ノリノリで写真を撮らせてくれた近藤さん!いい笑顔が素敵ですね!



実際に人物を撮影してみよう

今回はスマホのカメラでもすぐに実践できる簡単なコツを4つ教えていただいたので、そのコツを参考に、写真が下手と評判の私が撮影に挑戦してみました。

ちなみに何も意識せずに私が撮った近藤さんの写真はこちら

う~んやはりうまくいきませんね。
なんとなくはっきりしない写真になってしまいました…

何がいけなかったのでしょう?
川西さんに聞いてみました。

  • ・画面が暗い(白背景で場所自体が明るいとカメラが勘違いしてしまう)
  • ・被写体がど真ん中すぎる
  • ・左右の窓の写り込みが中途半端
  • ・寄り引きが中途半端
  • ・複数のライトと壁が被写体に近いせいで、影がごちゃごちゃしている
  • ・顔に落ちる影で暗く見える

なるほど!こんなに悪い点が…
川西さん曰く「何をどう撮りたいかわからない写真」になってしまっているそうです。
何も意識せずに撮ってしまうとただただ中途半端な写真になってしまうんですね…

ではここからは、撮りたい写真に合わせてコツを教えていただき、実際に撮影に挑戦してみましょう!

今回は被写体をどう撮りたいかを考えて、ひとつひとつポイントを紹介していきたいと思います。
今回意識する撮り方はこちら!

  • ・広がりのある写真を撮りたい
  • ・人物のスタイルをよく見せたい
  • ・被写体をはっきり見せたい
  • ・レンズにこだわって写真を撮りたい

さて、川西さんのアドバイスを受けて、私の写真はどのように変わるのでしょうか…

広がりのある写真を撮りたい

先ほど最初に撮った写真では真正面からど真ん中に被写体を配置していて、全くレイアウトのことは考えていませんでした。もっと雰囲気ある写真を撮りたい…!そういう時はどうしたらいいのでしょうか…?

被写体を真ん中からずらして配置する

最初の写真のど真ん中配置を改め、被写体を真ん中からずらして配置してみました。
写真には構図がとても重要になってきますが、被写体を真ん中からずらすことによって空間に広がりが出て凝った写真にみえますね! 構図は撮るものやロケーションによって変えてみるとまた違った味が出るようです。

今回はこのように三分割での構図を意識してみました!
他にも色々な構図を使い分けることでいつもとは違った雰囲気を楽しめるかもしれません。ど真ん中構図もシチュエーションによってはとっても魅力的に映りますよ!

人物のスタイルをよく見せたい

普通に写真を撮るとどうしてかスタイルが悪く写ってしまうことが多いですよね…そんな時に簡単にスタイルをよく見せられる小技はないのでしょうか…?

被写体の腰の高さまでカメラを下げて撮影する

被写体のスタイルをよく見せたいならカメラの位置を下げてみるのが一番簡単な方法だそうです。たしかに目線の高さから全身を撮ると、角度が上からになるので頭でっかちになりがちですね…
では、実際にカメラの位置を腰の位置まで下げて撮ってみましょう。

Before

After

カメラの位置を下げることで、人物が頭でっかちにならず、脚長効果まで…! 小さなことで写真の見え方は違うものですね。スマホのカメラでも十分に変化がわかるので、人物をよりスタイル良くみせたいときは試してみるといいかもしれません。
小さなお子さんを撮る時も、ちゃんと目線を下げることで表情をより良く捉えることができます。
極端に下から撮ったり、上から撮ったりしても被写体の見え方は大きく変わります。色々試してみると楽しいですね!

被写体をはっきり見せたい

最初の写真は背景の影が目立ってしまってごちゃごちゃした印象になってしまっていましたね。被写体にもっと自然に目がいくような写真が撮りたい!そんな問題を解決できる方法はないのでしょうか…?

被写体と背景を離す

被写体の後ろに壁やものなどがある場合、壁から被写体を離して撮ってみます。
被写体にピントを合わせた時、背景がボケていると、被写体が浮かび上がって見えたり、ちょっとおしゃれに見えますね!最初の写真のように影が後ろに出ないのもスッキリして良くなりました。
自然と近藤さんに目がいく写真になったのではないでしょうか?

カメラのレンズや設定を変えることで、ぼかしや雰囲気をもっとコントロールできるようです。

レンズにこだわって人物を撮りたい

カメラを使って撮影する時、被写体や撮りたいイメージによって最適なレンズがたくさんあります。
どうせならこだわってみたい…しかしレンズはどれで撮ったらいいのか、最初のうちはわかりませんよね。人物を撮影するにあたって、レンズ選びに注意すべきポイントはあるのでしょうか?

広角レンズを使う時は端の歪みに気をつける

たくさんレンズがありますが、その中で、広角レンズを使って人物を撮る時には注意が必要だそうです。
広角レンズは視野を広く撮ることができる反面、隅に歪みが出やすく人を撮る時には注意しなければいけません。 人物をそのまま撮りたい時には歪みの少ない標準〜望遠レンズの方がオススメとか…。

逆にその歪みを利用してダイナミックな写真を撮ることもできるので、活用してみてもいいかもしれませんね!

もっといい写真にするために…

ここまでいろいろとコツをお話ししてきました。最初に撮った写真よりもずいぶん良くなったのではないでしょうか?構図や撮影する位置によって被写体の見え方が大きく変わったのがわかるかと思います。

最後に川西さんがオススメする『もっといい写真にするために意識するポイント』をご紹介しようと思います。

「光」を使い分けよう

光を意識することで更に写真の表情は変わってきます。
写真は平面のものではありますが、光をうまく使うと『まるでそこにあるかのように』立体的に見せることもできます。「順光」「逆光」「斜光」の三種類の光を使い分けることでもっと雰囲気のある写真に挑戦してみましょう。

まず順光とは、光が被写体の正面からあたる光のことです。

正面から光が当たることで、明るくなり色合いがはっきりと出て鮮やかに見えますね。
しかし、すべてのものに均等に光が入るため、すこし平面的な見え方になってしまうかもしれません。モデルが太陽の方を向いていることもあり、眩しそうな表情になってしまうこともあります。

次に逆光とは、光が被写体の背後からあたる光のことです。

後ろから当たる光のおかげで、透け感が出て雰囲気のある写真になりますね! ただし、気をつけないと被写体が暗く写ってしまうのでカメラの設定などに注意する必要があります。

最後に斜光とは、被写体の斜めからあたる光のことです。

斜光は川西さんオススメの光だそうです!斜めから光が当たることによって被写体に影ができ、よりそこにあるような立体感が生まれます。 凹凸感ができ、布や肌の質感をより感じられるので、どこかドラマチックな写真に!

撮った写真をモノクロにすると、布など、素材のザラザラ・でこぼこといった質感や立体感がさらに感じられるようになり、また違った雰囲気を味わえますね!光による陰影は思った以上に写真の印象に差をつけてくれました。

▼その他の光


もう一つおまけとして、光が起こす現象の一つをご紹介します。

カメラのレンズに直接光が当たると、上の写真のように写真全体が靄がかったように明るくなってしまいます。この現象を『フレア』といい、色味が崩れたり、被写体がはっきり写らないなどの原因になってしまいます。
しかし被写体はっきり写らない代わりに、ふわっとした光のおかげで空気感を感じる一枚になっていますね。フレアもうまく活用できるといつもよりちょっとエモい写真が撮れるかもしれません!

このようにうまく光を使って撮ると、写真の表現の幅が増えてまた違った写真を楽しめますね!
色や形だけでなく、光をしっかり意識して写真を撮るようにすると、普段よりもっと雰囲気のある写真が撮れるかもしれません。

まとめ

テニテオカメラマンに聞く『上手に人物写真を撮る方法』、いかがだったでしょうか?
写真は小さな工夫でこんなにも表情を変えるものなんですね。私自身すごく勉強になりました!
協力してくださった川西さんと近藤さんありがとうございました。

それでは最後に、教えてもらったことを意識して私が撮影した『ベストオブ近藤さん』をご覧ください!

どうでしょう!最初の写真よりも近藤さんを魅力的に写せているのではないでしょうか?

  • ・真ん中から外した構図
  • ・カメラの高さを意識
  • ・背景のぼかし
  • ・斜めからの光の立体感

を考えながらの一枚です。横からの光でいい感じに立体感が出ていますね。
構図や光への意識が変わって撮り方にも変化が出てきたように思います。

今回は人物写真のポイントをまとめてみましたが、構図や光などは人物以外を撮るときにも同じく使える技です。
皆様も是非、これらのコツを少し意識して、楽しく写真を撮ってみてはいかがでしょうか?

TEXT by

熊野春花