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誰でも!簡単に!似顔絵を描く方法 – デフォルメテイスト編 –

誰しも必ず一度は似顔絵を描いたことがあるのではないでしょうか。
友人や家族に送るお手紙に描いたり、お子さんの育児日記に描いたり、結婚式のウェルカムボードに描いたり、名刺に描いてみてもいいかもしれません。
「似ている絵が描けない」「どう描けばいいかわからない」という方に向けて、テニテオで働くデザイナーの大場さん(ここからは大場先生と呼んでいきます)に『似顔絵の描き方講座』を開いていただきました。
この記事を読んで似顔絵を上達させましょう!

似顔絵を描く前に考えよう!
どんなテイストの似顔絵を描くか

似顔絵といってもリアルテイストからデフォルメテイストまで、表現方法は様々です。
今回の講座では初心者向けの簡単なデフォルメテイストの似顔絵を描いていこうと思います。

デフォルメテイストの似顔絵といっても、どんなものかピンと来ない方が多いのではないでしょうか。デフォルメテイストは、描き込まず線の量を減らして描きます。
その為、キャラクターのような可愛らしい似顔絵になります。

〈 デフォルメテイストで描かれた似顔絵 〉

【デフォルメテイストで描く際に使用すると良い画材】左から
練り消しゴム
②鉛筆
③ボールペン
④コピックマルチライナー
(耐水性の顔料インクを使用したコピックににじまないラインドローイングペンのこと。)
⑤コピック
(コピックとは色数が358色と豊富で発色がよく、特にブラシの精度が高いことからイラストやデザインなど、幅広いジャンルの制作活動で利用されている製品のこと。)
③と④はどちらか一方でOK

 

どんな写真を見て描くと上手く描けるの?

1枚の写真を見て描くのではなく、顔やポーズの違う写真を複数枚用意し、その人の顔を頭の中で想像しながら描きましょう。
特徴的なパーツを誇張して描くとより似た絵が描けます。
写真を見て模写するよりも、普段からその人のことをよく観察し、印象を忠実に描きましょう。

 

では、実際に描いてみましょう!

大場先生の似顔絵講座、ついに開幕です。
講座受講者はテニテオ社員の服部さんと、この記事を読んでいる皆さんです。
大場先生と服部さんがこの講座で描く相手はテニテオ社員の熊野さんです。

ベリーショートのヘアスタイルや、大きな目が特徴的ですね。
それでは、似顔絵講座スタートです!

 

⒈  特徴を探す

まずはじめに、対象となる人の顔をよく観察し、特徴を見つけましょう。
輪郭の形は?目は寄り目ですか?離れ目ですか?
口角は上がっていますか?下がっていますか?
パーツの形や位置はびっくりするほど人によって異なります。
よく観察してみましょう!

 

⒉  輪郭を描く

普段絵を描かない人は、髪の毛も含めて「輪郭」と捉えがちです。
しかし、輪郭とは髪の毛を全て取っ払った時の顔の形のことを指します。
髪の毛を描いてしまうと、顔の上部が大きくなってしまい、顔のバランスが崩れてしまいます。まずは髪の毛を描かないようにしましょう。

形が丸い人もいれば、四角の人も三角の人もいます。
あなたが似顔絵にする人はどんな形ですか?
また、縦幅と横幅も気にして描いてみましょう。
輪郭を縦に長くするとキリッとした大人顏になり、短くすると幼い顔になります。

では、皆さんも輪郭を描いてみましょう!

写真右が大場先生で、写真左が大場先生のアドバイスを受けながら輪郭を描いている服部さんです。

 

⒊  髪型と耳を描く

ここでは、練習をしてから本番の似顔絵を描きます。
練習では先ほど描いた輪郭に髪の毛を足していき、耳を描きます。
髪の毛は何度も線を描き、整えていき、一番近いシルエットを見つけましょう。
描けたら次は本番です。
本番を描く際は写真ではなく、先ほど描いた練習のイラスト見て描きましょう。
一番近いシルエットだと思う線のみを描き、スッキリさせましょう。

それでは、皆さんも描いてみましょう。シルエットまで描いた服部さんにここまでの感想を聞いてみました!
「丸く描いた輪郭に髪の毛を足す工程が難しかったです。髪のボリュームや前髪のウェーブをデフォルメテイストで描くのが大変でした!」

とても難しい工程ですが、何度も練習を重ねれば必ず上手く描けるようになります。
頑張りましょう。


4.顔のパーツを描く

次に、顔のパーツである眉毛、目、鼻、口を描きます。
いきなり顔の中には描かず、まずは白紙の上に描いてみましょう。
下の写真の様に顔のパーツも人それぞれ異なります。
あなたが描こうとしている人はたれ目ですか?細目ですか?
眉毛は平行ですか?山型ですか?二重幅の大きさは?涙袋はありますか?

その人の印象を強調して描きましょう。
熊野さんの場合、目は少しつり目で、二重はくっきりしています。
目に輝きがあるのでハイライトをしっかり入れていきます。

熊野さんは鼻に特徴がないので点で描きます。
鼻に特徴がある場合は点で描かず、その特徴を描くことで似ている似顔絵になります。
下にある様々な種類の鼻を参考にして描いてみてください!

では、皆さんも服部さんと一緒に顔のパーツを描いてみましょう。

 

⒌  パーツの配置を考える《難易度高め》

次にパーツの配置を考えます。とても難しいので気合いをいれて行いましょう。
先ほど描いた輪郭と髪型にパーツを配置してベストな位置を探してみましょう。
ベストな位置が見つかるまでこの作業を繰り返しましょう。
全体的に下の方に寄っている人もいれば、目と鼻の距離が離れている人もいます。
その人の配置をよく観察してみましょう。

熊野さんはバランスがよく、綺麗です。
バランスが良い人はとても描きにくいそうです。頑張りましょう。

–ここで服部さんの絵に緊急事態!!!–


<服部さん> 「先生!目が耳より下になってしまいます!」
<大場先生からのアドバイス>
「前髪をもっと短くすると、目を上に描けるから耳より下にいかないよ。」
<服部さん> 「前髪を短くして、(描き直し中)……耳より上に目が描けた!」

\大場先生のお陰で無事、解決しました。/
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––

皆さんはスマートに配置できそうですか?
「パーツが入らない」「輪郭とパーツの位置がしっくりこない」などあれば、輪郭や髪の毛を修正してみましょう。

 

⒍  顔の中での大きさの比率を考える

パーツの大きさも人それぞれです。似顔絵の対象となる人はどのパーツが印象的ですか?
目だけが大きく印象的であれば、そこを強調させる為に目を大きく、鼻と口は小さく描いてみると良いかもしれません。
まずは輪郭と髪型を描き、先ほど決めた配置に目、鼻、口を丸で描いてみましょう。
描けたら練り消しゴムでトントンと消していき、ぎりぎり見えるくらいの薄さにしましょう。

⚠︎ 練り消しゴムは一気に消そうとすると、紙が汚れてしまいます。少しずつ丁寧にトントンと消していきましょう。

◾️熊野さんのパーツの大きさを書き出してみました。
・目と黒目が大きい ・鼻が高くしっかりしている ・口が横に長く、大きい

服部さんも大場先生のアドバイスを聞き、パーツの大きさを考えました。
しかし熊野さんの特徴である目を大きく描くことができず、大場先生に何度も「もっと思い切って描いてもいいよ」と言われていました。
描いては消すという修正を重ね、やっとベストな大きさを決めることができました。
このようにデフォルメテイストの似顔絵は、特徴を強調して描くことがとても大切だそうです。

 

⒎  パーツを顔の中に配置する

4で描いたパーツを6で描いた薄い丸の中に入れてみましょう。
その後、眉毛を描いたり各パーツを整えましょう。

 

ついに似顔絵完成!!!

まず似顔絵のモデルとなった熊野さんを再び見てみましょう。

そしてこちらは大場先生が描いた似顔絵です。
大きくてまっすぐな瞳が上手に表現されていますね!
ふわふわな髪型も描かれており、とても可愛らしいです。

次に、服部さんが描いた熊野さんです。

大場先生と同じく大きな瞳が印象的に描かれていますね。
口もにっこり笑った時の熊野さんに似ています。

皆さんは上手く描けましたか?
可愛らしく、似た絵が描けたのではないでしょうか。

 

おさらいしてみましょう!

似顔絵の描き方を覚えるために、この記事の内容を一緒に振り返りましょう!

1. 特徴を探す
2. 輪郭を描く
3. 髪型と耳を描く
4. 顔のパーツを描く
5. パーツの配置を考える
6. 顔の中で大きさの比率を考える
7. パーツを顔の中に配置する

どうですか?
覚えましたか?
今は上手に描けなくても、描けば描くほど上達していきます。
家族や友人の似顔絵をじゃんじゃん描き、似顔絵マスターになりましょう!

ちなみに次回は、「似顔絵の描き方リアルテイスト編」をご紹介します。
お楽しみに!!!

TEXT by

近藤美保