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労働環境の改善を考える「かえる委員会」の取り組み ES編

株式会社テニテオには、働きやすい環境をつくるために活動している「かえる委員会」という組織があります。このコラムは、かえる委員会が実施した従業員満足度(ES)アンケートについて、経緯や目的、実施までの流れを紹介します。そして、従業員が会社のどこに満足して、何に不満を感じているのか、アンケートの結果から見えてきたテニテオの労働環境についても赤裸々に告白します。

かえる委員会とは?

かえる委員会の活動内容は、従業員が働きやすい労働環境を考え、その案を実行することです。委員会には、1人の常任委員を除く全員が3ヶ月ごとに解散と募集を行うというルールがあり、短い期間でメンバーが入れ替わり、様々な視点から労働環境について考えられるような仕組みが設けられています。現在のメンバーは、総務職1人、営業職1人、編集職2人の4人ですが、人数に上限はなく参加したい人が参加できます。そして、月に1回行われる「かえる会議」で、従業員が働きやすい労働環境について話し合い、労働環境改善に取り組むのです。

ESアンケート実施までの経緯と目的


これまでに、かえる委員会ではいくつか労働環境改善策を実施してきましたが、効果的な改善ができることもあれば、意味がなかったかも…と思ってしまう結果になることもしばしば。必ずしも従業員が求めている施策を行えているわけではありませんでした。その原因は、問題点が明確にわかっていない点にありました。
かえる会議で議論される内容は憶測の意見が多く、本当にそこに改善が求められているのか判断する基準がありません。つまり、これまで実施してきた労働環境の改善は、憶測で労働環境の問題点を挙げて改善策を考え、実行するというもので、委員会員の主観に頼った施策になっていました。

そんな現状を打破して、より効果的な改善を行うために、ESアンケートの実施を決めました。ESアンケートをすれば、解決すべき問題が明確になり、問題が明確になれば改善策も考えやすくなる、と考えたからです!

問題解決までの6STEP


アンケートの実施が決定してから問題改善策を施行するまでのステップは以下の6つです。コラム執筆時はまだSTEP5以降が未着手のため、このコラムで紹介するのはSTEP4の「アンケート解析」までです。

STEP1.アンケート作成

STEP2.アンケート実施方法の決定

STEP3.アンケート実施

STEP4.アンケート解析

STEP5.改善策の考案

STEP6.改善策の実施

それぞれのSTEPは以下のように進めました。

STEP1.アンケート作成

アンケートで質問するカテゴリーを、労働環境に絞り、さらに「仕事内容」「ビジョン」「マネジメント」「参画・業績」「企業風土」「社内環境」「キャリア」の7つに細分化しました。ネットからESアンケートで用いられている質問を大量に抽出して、細分化した項目1つにつき5個の質問を採用し、テニテオむけに内容を調整しました。
アンケートでは、それぞれの質問に対して、「満足しているか?」と「重要視するか?」を聞きます。
例を出すと、「会社の事業が社会の役に立っているか」という質問があった場合、満足できているかを1から4の4段階で評価し、働く上でどれぐらい重要視するかを同じく4段階で評価します。つまり、会社の事業が社会の役に立っていると感じ、とても満足してるならば満足度は「4 」となり、働く上でそのことをとても重要視するならば重要視度も「4」となります。反対に、満足していないし重要視もしていないなら、「1」と評価します。
これにより、満足度が低い項目を洗い出すことができますし、重要視度を聞くことで、改善が早急に必要かどうかの判断ができます。
実際に採用した質問が以下の35の質問です。


1.会社の事業が社会の役に立っているかについて。
2.あなたの仕事が会社の役に立っているかについて。
3.自分の意見やアイデアが仕事に反映されているかについて。
4.会社に評価されているかについて。
5.自分の仕事が会社の利益につながっているかについて。
6.安心して相談できる風土があるかについて。
7.自由にアイデアや意見を言える風土があるかについて。
8.自主性を尊重し、仕事を任せてもらえる風土があるかについて。
9.ルールや決まり、習慣への厳しさについて。
10.職種間の連携が取れているかについて。
11.キャリアの相談をすることができるかについて。
12.会社の評価制度について。
13.昨年よりも成長したと感じるかについて。
14.後進教育やスキル習得の制度が整っているかについて。
15.思い描いているキャリアに適した仕事ができているかについて。
16.無理なく働けているかについて。
17.執務室内の環境(音楽・室温・光度)について。
18.家庭や体調を優先できる環境であるかについて。
19.各種ハラスメントについて。
20.福利厚生の利用しやすさについて。
21.勤務時間や仕事量の適切さについて。
22.仕事に面白さを感じるかについて。
23.給与について。
24.やりたい仕事ができているかについて。
25.今後も続けたい仕事だと思うかについて。
26.会社のビジョンに共感できるかについて。
27.会社のビジョンに未来を感じているかについて。
28.会社のビジョンに基づいた行動ができているかについて。
29.会社のビジョンがモチベーションを上げているかについて。
30.会社のビジョンが社員で共有できているかについて。
31.先輩社員の指導について。
32.新人に対する教育を体系的に行えているかについて。
33.リーダー層の教育に力を入れているかについて。
34.問題が発生した際、適切なサポートが受けられるかについて。
35.業務マニュアルがしっかりと管理されているかについて。

STEP2.アンケート実施方法の決定

実施方法を考える上でキモとなるのが、「匿名性か否か」、「費用」、「アンケート対象」の3つの問題です。今回のアンケートは、包み隠さず回答してもらいたかったので、匿名性を選びました。そのため、匿名性と相性が良いWEBアンケートを採用しました。WEBアンケートではどれだけ安価で実施できるかが大切です。そして辿り着いたのが「Cuatom Form(https://customform.jp)」というアンケートフォーム作成サイトで、無料プランで実施可能でした。アンケート対象は、雇用形態にかかわらずテニテオで働く従業員全31人です。

STEP3.アンケート実施

アンケート回答期間は1週間を設けました。アンケート回答者は全従業員の31人。アンケートの質問内容が少しわかりにくいという意見がありましたが、目立って大きな問題はありませんでした。(アンケートの内容は次回以降、もっとわかりやすくしなければと反省)

STEP4.アンケート解析

「Cuatom Form」でアンケートを実施すると、このように結果を見ることができます。

また、結果はCSVデータでDL可能です。CSVデータはこんな感じ。

そのデータを数値化していきます。
するとこんな感じになります。

結果はココをクリック!

そして、ここからが本題です。この結果をもとに解析していきます!

集計結果を重要視度が高い順に並べ替えたり、満足度が低い順番に並び変えたりして、視点を変えながら働く社員の想いや、労働環境の特徴を分析します。
データからわかったことは、テニテオで働く社員が働く上でもっとも大切にしている(重要視度が高い)ことが「仕事に面白さを感じるか」だということ。そして、それに対しての満足度は平均点以上で、概ね満足している社員が多かったです。労働環境でもっとも満足度が高かった項目は「家庭や体調を優先できる環境であること」でした。つまり、有給や振休が取得しやすく、プライベートを優先できる環境であると多くの社員が実感しているようです。

特徴がわかったところで、本題である問題点を探します。重要視度が高く、満足度が低かった項目は以下の通りです。
・職種間の連携
・リーダー層の教育
・問題が発生した際に適切なサポート
・キャリア
・会社の評価制度
・給与

全てを一度で解決することは難しいので、解決すべき問題を1点に絞ります。
その結果、重要視度が高いにも関わらず、満足度が異常に低かった【職種間の連携】が早急に改善が必要と判断し、この項目から解決することに決まりました。

全社員面談から原因が見えてきた⁉︎

解決すべき問題点が明確になったら、次は改善策を考えます。その為には、職種間の連携が取れていない原因がどこに潜んでいるのかを、具体的に洗い出す必要があります。そのために実施したのが「個人面談」でした。全社員を対象に「職種間の連携が取れていない」と感じる具体的な状況やシチュエーションを1人づつ個別に面談して、連携が取れなくなっている理由を洗い出すことにしました。面談後に委員会で面談結果を取りまとめて、原因を明確にします。

この後は、いよいよ改善策を考え、その案を実行するというSTEPです。職種間の連携が取れなくなっている原因は何だったのか、どんな改善策を実施したのかは、次回のコラムで紹介予定です!

TEXT by

入江剣大